お腹がいっぱいなのに、食欲が止まらない。
ダイエットしてるのに、どか食いしてしまう。
ダメだとわかっているのに、食べ続ける。
そして、とてつもなく後悔する。
そんな自分が、嫌で嫌でたまらない。
あなたは、そう悩んでいませんか?
この記事では、
赤ちゃんがお手本の骨盤呼吸を活用し、
食欲をコントロールする方法をお話します。
食欲とは、何か?
まずは、食欲とは何かについて考えてみましょう。
食欲には、ふたつ種類があります。
それは、「身体の食欲」と「心の食欲」です。
身体の食欲
人は、食べなければ、死んでしまいます。
食欲は、生存するために必要な身体の欲求です。
「寝食を忘れる」という表現があります。
「寝ることも食べることも忘れて、物事に熱中する」という意味です。
とはいえ、これはあくまでも例えにすぎません。
どれだけ物事に熱中していても、
お腹は空きます。食欲がわいてきます。
食べることは、生きるために
必要な身体の欲求だからです。
食欲があるからこそ、私たちは、
食べることを忘れて死んだりせず、
生きることができるのです。
心の食欲
特にお腹が空いているわけでもないのに、
嫌なことがあったり、イライラした時に、
食べちゃうってこと、ありますよね。
やけ食いです。
これが、心の食欲です。
お腹がいっぱいなのに、
食べることをやめられない。
食欲を抑えられない。
心の食欲は、
心の隙間を埋めるための心の欲求です。
食べても満たされない食欲とは?
お腹が空いて、食べれば、
食欲は満たされます。身体の食欲は消えます。
身体が満たされ、エネルギーが湧いてきます。
一方、心の食欲はどうでしょう?
心の食欲は、食べても満たされません。
満たされないどころか、心だけでなく、
体調を崩すことさえあります。
・とてつもなく後悔する
・どど〜〜んと落ち込む
・胃を壊す
・肌が荒れる
身体の食欲は、食べることで満たされ、
心も身体も、ハッピーになります。
でも、心の食欲は満たせば満たすほど、
あなたを不幸にするのです。
なぜ、こんなおかしなことが起きているのでしょう。
原因は、あなたが赤ちゃんだった頃にあります。
お話を進めていきましょう。
赤ちゃんとお母さんのおっぱい
お母さんのお腹の中にいる時、
赤ちゃんは、へその緒を通じて
供給される栄養で育ちます。
胎児は、いつも満たされています。
お腹が空いて不安になることはありません。
でも、この幸せは長くは続きません。
産まれ落ち、へその緒が切られ、
お母さんとバラバラになるまでの束の間の幸せなのです。
へその緒が切られた後も、
もちろん、お母さんはそばにいます。
でも、へその緒でつながっていた時のように、
いつでも望んだ時に、栄養が補給されるわけではありません。
おっぱいを飲まなければならないのです。
そして、おっぱいは、自動でお腹を
満たしてくれるわけではないのです。
赤ちゃんは、初めて「お腹が空く」という経験します。
初めての出会う「満たされない」経験
空腹を満たさなければ、
赤ちゃんだって、死んでしまいます。
赤ちゃんに気持ちを確認することはできませんが、
不安を感じても不思議ではないですよね。
おっぱいで満たされる不安感
お腹が空くと、赤ちゃんは泣きます。
その時に、お母さんがすぐに授乳してくれれば理想的です。
でも、お母さんは忙しい。すぐに授乳できないことがあるのです。
「今、手が離せないから、ちょっと待ってね」
お母さんは、そう声かけをします。
お母さんは、赤ちゃんを無視しているわけではないです。
でも、悲しいことに、赤ちゃんは言葉がわかりません。
赤ちゃんの中では、こんなことが起きているのでしょう。
お腹が空いた。おっばいがほしい。
でも、目の前にいるお母さんは、おっぱいをくれない。
どうしよう、どうしよう。このままでは死んじゃうよ〜。
おっぱいがほしくて、ぎゃん泣きしている赤ちゃんは、
本能的な死の恐怖と向き合っているのかもしれないのです。
お母さんに授乳され、
空腹感が満たされると、
恐怖心は、消えていきます。
おっぱいがほしい(身体の食欲)
↓
お母さんがおっぱいをくれず、ぎゃん泣き
(本能的な死の恐怖に匹敵する不安)
↓
お母さんが授乳してくれる
↓
空腹感が満たされる
↓
本当的な死の恐怖から解放される
つまり、お腹がいっぱいになれば、
不安は消えるのです。
これが、あなたの原体験です。
人生の初期値(デフォルト)といってもいいでしょう。
食べることで、
不安が消えるというパターンが
心と身体に刻まれているのです。
だから、無意識のうちに、
嫌なことがあったり、
イライラしたりすると、食べるという行為に走るのです。
心の食欲を満たすには?
赤ちゃんの不安の多くは、
お腹が満たされることで解消します。
でも、大人になったあなたの不安感は、
身体の食欲とは関係のないところにあります。
例えば、
・このまま結婚できなかったら、どうしよう
・子供がちゃんと育つだろうか?
・夫の浮気が心配だ
・派遣の仕事のままで、将来大丈夫だろうか?
・友達に悪く思われていないだろうか?
不安は、お腹を満たしても解消しません。
理性ではわかります。
でも、身体は単純にこう反応します。
不安なんだね〜。
お腹いっぱいにしようよ。
そうすれば、安心するよ。
赤ちゃんの時の反応が身体に刻まれているのです。
だから、どれだけ、
どか食いはやめようと思っても
食べた後に、どれだけ後悔しても、
理性の力で変えることが難しいのです。
食欲を抑制する骨盤呼吸
心の食欲にスイッチが入るのは、
不安だったり、イライラしている時です。
心が落ちき、満たされている時ではありません。
つまり、不安やイライラを解消し、
心が穏やかな状態に戻せば
心の食欲は消えるはずです。
では、どうすれば、
心の食欲を満たすことができるのでしょうか?
呼吸をすればいいんです。
あなたにもこんな経験があるのではないでしょうか。
不安な時、イライラしている時、
深い呼吸をして、心が落ち着く
呼吸には、心の食欲を満たす作用があります。
この作用を活用しましょう。
赤ちゃんがお手本!骨盤呼吸
具体的な呼吸の仕方はこちらです。
骨盤を動かしながら行う呼吸です。
【ご注意】
骨盤呼吸の練習は、心身健康な方が行って下さい。
腰痛など身体の痛みのある方は、行わないで下さい。
①イスに浅く腰掛け、足を開く。手を骨盤に添える。
②骨盤を立てながら、鼻から息を吸う。この時、自然に目線が上向きになり、身体が開く。
③骨盤を倒しながら、鼻から息を吐く。この時、目線が下がり、背中がやや丸くなる。
④②と③の動作を繰り返す。
骨盤呼吸を練習する時の注意事項
骨盤呼吸は、赤ちゃんがお手本の呼吸の仕方です。
とても単純な動作の繰り返しです。
仙骨を起点に、脊髄と脳を動かします。
骨盤呼吸の練習は、自己責任にて、心身健康な方が行ってください。
練習する場合には、1日2分から始めましょう。
参考記事:赤ちゃんがお手本!1日2分骨盤呼吸〜潜在意識を変える自然な呼吸〜
お腹が空いてないのに、
食べたいという欲求が抑えられない時、
骨盤呼吸をしましょう。
不安やイライラは感じた時にも、骨盤呼吸です。
その状態をほおっておくと、
そのうち、心の食欲にスイッチが入り、
どか食いしてしまいます。
不安やイライラは感じた時点で、
骨盤呼吸をすれば、負の感情が消えて行きます。
食べたい気持ちと戦わずにすむようになります。
まとめ
いかがでしたか?
頭ではわかっているのに、
後悔することもわかっているのに、
食べることをやめられない理由、
わかっていただけたでしょうか?
心の食欲は、記憶にない赤ちゃんの頃の
死に直面する不安感と、密接につながっています。
ですので、数回、骨盤呼吸をして、
食欲を抑制できなくても、がっかりしないでくださいね。
根気よく続けてみましょう。
どのくらい骨盤呼吸をすればよいかについては、
個人差が大きいため、お伝えするのはむずかしいです。
数回、試してみてうまくいかない場合は、
一度、ぜひ、体験セミナーにご参加ください。
骨盤呼吸の練習をして、
赤ちゃんだった頃の不安をしっかりと解消すると、
心の食欲は小さくなっていきます。
そして、知らず知らずのうちに、
どか食いが消えてなくなってしまいます。
深い呼吸で心の食欲をスイッチオフにしましょう。
身体の食欲を健全に満たし、
心晴れやかに、自分の身体を慈しみつつ
日々を過ごしていきましょう。