潜在意識を呼吸で変えたら、
毒親と穏やかに食事ができた。
アイさん、
そうご報告してくださいました。
本当に、よかったと思います。
でも、本当に親との関係が
変わったのでしょうか？
毒親が優しいお母さんに、
変わったのでしょうか？
実は、お母さまは、
何ひとつ変わっていないのです。
変わったように見えているだけなのです。
一体、どういうことでしょう？
この記事では、潜在意識を変えると、
なぜ毒親との関係が変わるのか
について、お話をしていきます。
潜在意識を変え、毒親をコントロールできるのか？
自分の望むように人を変える。
そんな心理手法、たくさんありますね。
でも、人を変えることって、
本当にできるのでしょうか？
変えることができるのは、自分だけ！
気づきの呼吸では、こう考えます。
毒親を変えることはできない。
でも、自分を変えることはできる。だから、自分を
変えることに集中しましょう。
深い呼吸で潜在意識を変えましょう。
毒親が変わった？！
でも、実際には、
潜在意識を変えることで、
毒親が変わるケースは
たくさんあるのです。
まず、私の経験を
お話ししましょう。
私は、物心ついた頃から、
母とうまくいかず、悩んでいました。
そして、母を変えようとしてきました。
この毒親め！毒母め！
なぜなら、悪いのは母ですから。
でも、母を変えようとしても、
母は、絶対に自分の非を認めません。
もう、この人はダメだ！
変わらない！
私は、さじを投げました。
母を変えることを、あきらめました。
「母が死んだら、自由になれる」
そう思い、今のうちに、
よりよい自分になろうと思ったのです。
そして、気づきの呼吸を実践しました。
すると、不思議なことに母が変わったのです。
まじ！
何が起きたのかわからなくて、
「奇跡が起きた！毒親が変わった！」
そう小躍りしました。
毒親にずっと悩んできた
アイさんも、同じです。
「お母さんが、変わった」
興奮気味に、そう
お話してくださいました。
でも、アイさん、
そして昔の私！
水を差すようで悪いのですが、
毒親は、変わっていないのです。
変わったように見えるだけなのです。
なぜか？
エレベーターを例に
説明しましょう。
潜在意識が変わると、自分の立ち位置が変わる
あなたは、
今、高層ビルの地下にいます。
エレベーターを待っています。
エレベーターが来ました。
窓ガラスのある
外が見えるエレベーターです。
あなたは、
エレベーターに
乗り込みます。
地下１階にいるので、
窓の外は見えません。
見えるのは壁だけです。
エレベーターが、
上昇し始めました。
１階に着きました。
窓から光が差し込みます。
通りを行き来する人や、
信号待ちをしている車が見えます。
エレベーターは、上昇し続けます。
２階、３階、４階…
だんだんと、視界が広がります。
地面が眼下になります。
隣のビルの中で、
働く人たちが見えます。
１０階、１１階、１２階…
背の低いビルの屋上が見えます。
デパートの屋上で、遊ぶ親子がいます。
さらに上昇し、
あなたは最上階に来ました。
窓の外には、広い空。
遠くにはスカイツリー、
富士山が見えます。
ミニチュアのような建物が、
大地を埋め尽くしています。
地下１階で窓から
見えたのは、壁でした。
最上階では、パノラマです。
どちらも同じ窓から
見えるものです。
でも、
窓から見えるものは、
地下にいる時と
最上階では全く違う。
窓に、仕掛けが
あったのでしょうか？
外の世界が、上下移動
したのでしょうか？
違いますよね。
窓がテレビ画面に
なっていた訳でもなく、
外の世界が、
動いた訳でもありません。
変わったのは
あなたの立ち位置です。
潜在意識を変えると、相手の見え方が変わる
呼吸で潜在意識を変えると、
毒親の見え方が変わります。
地下では壁しか見えなかったのに、
最上階では、空が見えるのと同じです。
潜在意識が変わると、
毒親と関係性の中で、
あなたの立ち位置が変わります。
あなたが、
毒親を変えた訳ではありません。
毒親の気持ちに寄り添い、
毒親を理解した訳でもないのです。
毒親は、変わっていません。
もっと踏み込んでいうと、
あなたも変わってはいないのです。
変わったのは、
あなたの立ち位置だけです。
このように、
自分の立ち位置を変えさえすれば、
毒親を変える努力をせずに、
状況が変わります。
「毒親が変わった？」それ、落とし穴です！
長い間、苦しんで来た
毒親との関係が変わった！
嬉しくて、驚いて、
時に涙して、あなたはこう叫びます。
「お母さんが、やっと変わった！」と。
私自身、毒親に悩んできました。
だから、その気持ち、よくわかります。
でも、ここ、落とし穴です。
毒親が変わったと思うと、
母親に、期待してしまいます。
・母親と普通に会話ができる
・母親とわかりあうことができる
でも、その期待は、
こっぱ微塵に打ち砕かれます。
なぜなら、毒親は毒親のままで、
何ひとつ、変わっていないからです。
大切なことだから、忘れないでね！
事実を事実として、
見つめる勇気を持ちましょう。
毒親が変わったと思い込み、
ぬか喜びすると、
自分の立ち位置を見失います。
エレベーターに例えると、
せっかく最上階にまで行ったのに、
地下に引きずり戻されてしまいます。
潜在意識を新しい立ち位置に慣れさせよう
立ち位置が変わるということは、
毒親との共依存の関係から
抜け出すということです。
毒親は、加害者。
あなたは、被害者。
その関係性の外に
出るいうことです。
あなたは、母親の身体から産まれ、
母親との関係性の中で生きてきました。
何十年もです。
嫌であっても、潜在意識は、
子供の頃に馴染んだ場所が大好きです。
あなたを毒親の元に引き戻そうとします。
古くてボロボロで、
よだれだらけの毛布が心地よくて、
手放せないようなものです。
古巣は、居心地がいい。
新しい場所は、落ちつかない。
だたそれだけの単純な理由です。
潜在意識にとっては、
あなたが不幸であろうが、
幸せであろうが、そんなことは
どうでもいいのです。
とにかく、
大きな変化が嫌いなのです。
ただただ、
現状を維持したいのです。
ですから、
気をぬいてはいけません。
ふと気づくと、毒親の支配下に
引きずり戻されてしまいます。
重力に引っ張られ、最上階から
地下に落ちるように。
あ〜あ、元の木阿弥！
だから、新しい立ち位置に、
馴染む努力をしてください。
毒親が優しいお母さんに
変わったという思い込みに、
だまされないでください。
一度、毒親の支配から抜け出しても、
何度か、元の状態に戻ってしまいます。
それが普通なのです。
行きつ戻りつで進めるのです。
変化を定着させるということは、
そういうことなのです。
毒親との関係は、
一気に変わりません。
好転反応を起こしながら、
少しづつ、変えていくのが王道です。
だから、引き戻されても、
がっかりしないでください。
あきらめないでください。
引き戻されたら、また、
地下から最上階に登ればいいのです。
立ち位置を変えればいいのです。
ふと気づくと、
また毒親に苦しんでいる
自分がいることでしょう。
そうしたら、また抜け出しましょう。
少しづつ、新しい立ち位置に
潜在意識が慣れてくれば、
毒親から自由な時間が増えていきます。
新しい立ち位置が、
潜在意識の居場所に
なってしまえば、
こっちのものです。
ふと気づくと、あなたは、
毒親から自由な人生を
手にしいます。
まとめ
いかがでしたか？
自分を変えなくてもいい。
毒親を変えなくてもいい。
呼吸で潜在意識を変え、
立ち位置を変えるだけ。
すると、毒親が変わります。
正確には、毒親が変わったように見えます。
なぜなら、あなたの立ち位置が変わったからです。
ただ、ぬか喜びは禁物です。
潜在意識の性質を理解すると、
その理由、お分かりいただけますよね。
少しづつ、時間をかけて、
潜在意識を新しい立ち位置に、
馴染ませていきましょう。
ふと気づくと、
毒親に振り回されない
笑顔の自分がそこにいますよ。
