「不安感に押しつぶされそうです。
マインドフルネス瞑想や
呼吸法をしても、心配事が消えません。
どうしたら、いいですか?」
こんなご質問を頂戴しました。
誰でも手軽にできるマインドフルネス。
いいところがたくさんありますが、
この記事では、敢えて、
マインドフルネスのデメリットに
ついて、書いてみました。
今日は、そんなお話です。
今ここに集中…できない
マインドフルネスとは、何でしょう?
こう説明されています。
”今ここ”にただ集中している心のあり方
過去や未来にとらわれない
状態を作るということですね。
はい、日本語の意味は
理解できます。頭ではわかります。
とはいえ、かつて悩み苦しんでいた
私は、呼吸法を実践しようが、
瞑想をしようが、
「今、ここ」に集中する
ことができませんでした。
そんな自分に
自信を失いました。
でも、今なら、
あの頃の私が、
なぜ、「今、ここ」に意識を
集中できなかったかがわかります。
なぜなら…
身体が過去にあったから…
2012年、フィンランドの研究チームが、
ある研究結果を発表しました。
感情ヒートマップです。
人種や性別に関係なく、
ある感情を感じた時、
身体の特定の部分が反応する
というものです。
あ〜、やっぱり、
心と身体はひとつなのですね。
感情ヒートマップによると、
怒りのゾーンは、背中です。
猫が怒った時に、
毛を逆だてる場所です。
怒りを感じると、
人も、猫も、
背中の筋肉が緊張します。
怒りを感じ切ると、
背中の筋肉の緊張が
ほぐれます。
しかし、怒りを我慢すると、
(まあ、我慢することが多いですけど)
背中に筋肉の緊張が残ります。
背中の残った筋肉の緊張は、
身体に積み重なって、
肩こりや腰痛になっていきます。
肩こりは、怒りの残りカス
つまり、こういう
見方ができるのです。
肩こりや腰痛は、
過去の怒りの残りカス…
私は、子供の頃から、
怒りを抱えて生きてました。
長女として育った私は、
「いい子」でした。
怒りを抱えている!
そぶりなんて、決して見せません。
でも、身体はごまかせません。
私は、極度の肩こりだったのです。
怒りを筋肉の緊張という形に変え、
怒りを背負って生きてきたのです。
肩こりは、過去に感じ、
発散しなかった怒りの残りカスです。
マインドフルネス瞑想や呼吸法を
試しても、変われなかったのは、
私の身体のせいでした。
過去の怒りを背負い込んでいた
私の身体は、今ここになかったからです。
怒りを感じた
あの時、あの場所に
身体を置き去りにしたまま
だったからです。
身体は、物理的な実体を
持ちます。ズシンと重いです。
その身体が、
過去を向いているのです。
過去に引っ張られているのです。
実体のない意識だけを
どれだけ「今ここ」に戻そうとしても、
しょせん、うまくいくわけがなかったのです。
▼参考記事は、こちら
→ 「今ここ」に集中できないのは、身体が「過去にある」せいだって、ホント?
マインドフルネス呼吸が、上手にできない
マインドフルネスでは、
呼吸に意識を向けます。
息が鼻腔を通り、肺に入る。
下腹部が膨らむ。
その様子に
意識を向けるように
すすめられます。
私の場合は、
マインドフルネス 呼吸も、
上手にできませんでした。
呼吸に意識を向けようとしても、
長く続けることができなかったのです。
すぐに他のことを考え始めます。
雑念がたくさん湧きます。
だから、続けることができませんでした。
ぶっちゃけ(失礼!)こんなことを書くと、
マインドフルネスの専門家の方に、
呆れられてしまうでしょうが…
はっきりいうと…
鼻から息が入って、
鼻から息を吐くことに
意識を向けることは、
あの〜、
つまんなかったんです。
楽しくなかったんです。
私の場合は、
そんなアホみたいな
理由で、続きませんでした。
なんというか、
呼吸に意識を向けちゃうと、
呼吸の気持ちよさから
意識が離れていって、
呼吸の気持ちよさを
感じることができなかったのです。
呼吸に意識を向けるという
意識上の作業にバランスが傾くと
なんといいますか、
身体がそっちのけに
なってしまうのです。
私の考え方の土台にあるのは、
「心と身体はひとつ」です。
ですから、呼吸をする場合も、
もっと身体を巻き込みたいのです。
私の場合は、上半身全体を
動かす骨盤呼吸のほうが楽でした。
骨盤を前後の動かしながら、
呼吸をするだけです。
特に、どこかに意識を向ける
必要もなく、呼吸の気持ちよさを
感じるだけです。
概念的な作業というよりは、
とにかく身体を動かす!
そんな体育会系(?)の
ノリの呼吸の仕方です。
私は、瞑想などの意識を扱う
概念的なワークが苦手でした。
そんな私にとって、
マインドフルネス 呼吸は、
ちょっとむずかしかったです。
マインドフルネス瞑想をしたけれど…
悩み苦しんでいた頃の私は、
感情のジェットコースターに
乗っているような毎日を過ごしていました。
ジェットコースターから
振り落とされないように、
精神の安定を保つことに、必死でした。
そんな自分を抑えきれずに、
変なことをしでかすかもしれない。
そこはかとない、ぼんやりとした
不安でいっぱいでした。
だから、毎日、
自分の心を鎮めるために
瞑想をしていました。
少なくとも、2、3時間。
多いときは、4、5時間も…
それでも、私の心から、
不安は消えなかったのです。
マインドフルネス瞑想は、
全く効果がなかったわけではありません。
少し、楽になりました。
でも、これからもずっと、
毎日、瞑想を、何時間もしなければ
ならないのであれば、
普通の生活ができません。
母との関係に悩み、
(私の母は、いわゆる毒親でした)
苦しんでいた私にとっては、
マインドフルネス瞑想は、
残念ながら、効果が、優しくて、
マイルドすぎたのです。
まとめ
いかがでしたか?
かつて私が悩み苦しんでいた時、
私は、本を読むなどして
マンドフルネスを行なってみました。
子供時代の辛い経験を
引きずっていた私は、
マインドフルネスの効果を
感じることはできませんでした。
悩みを解決した今だったら、
マインドフルネスを楽しむことができます。
この記事は、そんな私の経験を
元に書かれたものです。
グーグルやアップルなどの企業が
マインドフルネスを取り入れています。
ここからわかることがあります。
マインドフルネスは、
企業という組織の中で
「普通」に働くことのできる
人に向いているのです。
ある程度のメンタルの強さ、
基本的な心の安定が維持できる人に
向いているのです。
マインドフルネスでは、
ちょっと、物足りないなぁ
という方は、他のスキルで
お悩みを解消して、
それから、
マインドフルネスを
試すと、
マインドフルネスの
優しい効果を楽しむことが
できると思います。
▼潜在意識の書き換えに興味のある方へ▼
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